『平日は気をつけてるんだけど、週末になるとついドカ喰いしちゃうんですよねー』
このような話は本当によく聞く。
実は、以前の私もそうだった。
しかもドカ喰いといえば
- 甘いものが無性に食べたくなる
- ポテトチップスなどのスナック菓子が食べたくなる
- ご飯やラーメンなどの糖質が食べたくなる
- 菓子パンが食べたくなる
などのジャンクフードが中心ではないだろうか?
つまり、ジャンクフードがドカ喰いを誘発していると言って間違いないだろう。
そして、これらのジャンクフードはダイエットだけでなく健康面でもかなり体に悪いものばかりだ!
ではなぜ、わたしたちはそれでもジャンクフードをやめられないのか?
実はそこには食品業界に隠された大きな陰謀?がある。
そこでここでは、ドカ喰いがやめられない2つの理由とドカ喰いをやめる方法について解説していくぞ!
ドカ喰いがやめられない2つの理由
ドカ喰いをしてしまう食べ物といえば主にジャンクフードであると先に話したが、ジャンクフードがやめられない理由は大きく分けて以下の2つだ。
- 中毒性が高い
- 満腹を感じにくい
これら2つの要素を兼ね備えているのがジャンクフードなのだ!
ではなぜ、ジャンクフードは中毒になってしかも満腹感も得られないのか?
その理由を超考察、深掘りしていくぞ。
ジャンクフードは中毒性がめちゃくちゃ高い!
ジャンクフードは中毒性や依存性がめちゃくちゃ高いのだが、その理由は使用されている原材料にある。
ジャンクフードの主な原材料と言えば
- 砂糖や異性化糖、小麦やでんぷんなどの精製糖質
- 質の悪い油(ショートニングたトランス脂肪酸、高温で加熱した植物油脂)
- 人工甘味料
である。
これらの精製糖質や質の悪い油を多く含む食べ物が食べたくなる場合、それらの食べ物による『中毒』になっていると考えた方がいいだろう。
なぜなら、糖類や脂質には強い中毒性・依存性があるからだ。
精製糖質の依存性
まず、精製糖質の中毒性は相当なものだ。
なんと、麻薬のコカインと同等、あるいはそれ以上ともいわれている。
『中毒』なんていうと大袈裟だと感じる人もいるだろうが、事実、甘いものがやめられない人は実に多いのではないだろうか?
依存性が高いということは、食べれば食べるだけやめられなくなるということ。
そして、砂糖に代わる材料として使用される『異性化糖』はもっとやばい!
異性化糖はとうもろこしやじゃがいも、さつまいもなどに含まれるでん粉から作られる。
でん粉を分解してぶどう糖にしたあと、ぶどう糖の一部を酵素で果糖に変換(これを異性化という)して作られるのだ。
ぶどう糖果糖液糖や果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖などがそれだ。
これらの異性化糖は砂糖に比べて価格が安いので、メーカーがこぞって使っている。
また、砂糖は低温では甘みが感じにくくなるのだが、異性化糖は冷たくても甘みを感じることができる。
そのため、清涼飲料水やアイスクリームなどに特に多く使用されているのだ。
これらの異性化糖は消化吸収が早く血糖値を急激に上げるため、インスリンを大量に分泌してしまう。
すると、その時に余った糖質はすべて中性脂肪に変換され体脂肪となって蓄えられることになる。
つまり、めちゃくちゃ太りやすいということだ!
もちろん、インスリンを分泌するすい臓にも大きな負担がかかるため、異性化糖を摂り続けるとインスリン抵抗性を引き起こし、やがては2型糖尿病を引き起こすことになる。
なので、異性化糖は極力避けるようにしたい。
グルテンの依存性
また、ここで小麦(グルテン)の中毒性についても少し触れたい。
小麦には大量の糖質が含まれているが、小麦を使った加工食品に含まれるグルテンもかなり依存性が高いからだ。
実は、グルテンは小麦自体には含まれていない。
グルテンは、小麦に水を加えてこねるとできる物質なのだ。
小麦粉に水を入れてこねこねすると、粘り気が出てくることはあなたも知ってるだろう。
この粘り気こそがあなたを虜にするモチモチ食感のもとである『グルテン』なのだ。
そして、このグルテンにも中毒性があることがわかっている。
詳しい説明は割愛するが、グルテンは体内に吸収されるとモルヒネと似た作用を引き起こす。
つまり、脳内で麻薬のような中毒性を引き起こすことがわかっているのだ!
焼き立てパン屋の前を通ると、たいしてお腹がすいていないにもかかわらずパン屋に吸い込まれるように入ってしまうという経験をしたことがある人も多いはずだ。
何を隠そう私もそのひとりだった(笑)
これがグルテンの中毒性なのだ。
もちろん、小麦にを使ったパンにはグルテンだけでなく糖質も大量に含まれているため、糖質の中毒性との相乗効果でさらにパンが食べたくなってしまうというシナリオだ!
特に菓子パンはやばい。
たまに、無性にメロンパンが食べたくなるのはわたしだけではないはずだ(笑)
また、グルテンはリーキーガット(腸漏れ)を引き起こすこともわかってる。
リーキーガットは体内炎症の一番の原因とも言われているので、ドカ喰いをやめるためだけではなく健康のためにも食べない方がいいだろう。
脂質の依存性
油も糖質と同じように非常に依存性が高いことが知られている。
油の依存性は、その油の質に関係なく高い。
例えば、えごま油や亜麻仁油、エキストラバージンオイル、牛脂やラードといった質の良い油、ポテトチップスやドーナツ、その他スナック菓子や外食産業で使われてる質の悪い油も同様に依存性が高いのだ。
なので、特に外食産業やスナック菓子には大量に油が使われている。
そして、先に説明した糖質とこの脂質を組み合わせることで、一度食べたらやめられない”やみつき感”をわたしたちに植え付けてくるのだ。
しかし、ここで少し余談だがこの油の性質をうまく利用すれば、実はダイエットに役立てることもできる!
質の悪い油と同様に体に良いとされる質の良い油も依存性が高いので、この性質をうまく利用すれば糖質依存をなくして脂質依存に変えることができるのだ。
つまり、食事からの糖質を制限してその代わりに脂質をたくさん食べる食事法『ケトジェニックダイエット』に応用できるということだ!
ここでは詳細は割愛させていただくが、ケトジェニックダイエットで体を脂質代謝に切り替えれば体脂肪はみるみるうちに減っていく。
長期間のケトジェニックダイエットは色々な理由からオススメできないが、2~3か月で効率よく体脂肪を減らすならこの方法はアリだ!
短期間で痩せたいなら、一度ケトジェニックダイエットに取り組んでみても良いだろう。
ケトジェニックダイエットについての詳しい説明はこちら↓↓↓
満腹感を感じにくい
先にも説明した通り、ジャンクフードの主な原材料は小麦やトウモロコシ、ジャガイモなどの糖質由来のものと質の悪い植物油脂だ。
そして、これらの食べ物は満腹感を感じにくいことがわかっている。
逆に、満腹感を感じやすい食べ物もある。
それが『タンパク質』と『食物繊維』だ。
実際に、ごはんやパン、麺類はたくさん食べられるが肉や野菜はそれほど食べらないという人も多いはずだ。
これには人間の食欲と大きな関係がある。
実は、人間だけでなくすべての動物は体に必要なタンパク質を満たすまで食べるのをやめないことが分かっているのだ。
これは1991年にオックスフォード大学の研究で明らかになった。
最初はバッタを使った実験で
- 糖質の多いエサ
- 食物繊維の多いエサ
- タンパク質の多いエサ
の3種類のエサを使って、どのくらいの量を食べるのかを調べた。
その結果、3つのグループとも同じ量のタンパク質が満たされるまで食事をやめなかったのだ。
結果として、カロリー対比にして18%の量のタンパク質を摂取すると食欲は収まったということだった。
そして今度は、これと同じ実験を人間を使って行ったのだが、これが実に興味深い結果となった。
大学生約20名を山小屋に招いて
- 最初の2日間は好きなものを食べる
- 3〜4日目は炭水化物メインの食事のグループとタンパク質メインの食事のグループに分ける
- 5〜6日目はまた好きなものを食べる
という実験を行ったのだ。
その結果、なんとバッタの実験と同じ結果になったのだ!
つまり、人間もタンパク質をある一定量摂取するまで食べるのをやめなかったのだ。
以上の結果から、食欲は必要量のタンパク質を満たしてあげれば必然的に抑えられるということになる。
そして、さらに食欲をより上手にコントロールするためにタンパク質と合わせて摂ってほしいものがある。
それが、良質の脂質と食物繊維。
良質な脂質と食物繊維には、満腹中枢を刺激してさらに腹持ちが良いという特徴がある。
つまり、タンパク質、質の良い脂質、食物繊維を普段の食事でしっかり摂取すれば、自ずと過剰な食欲は抑えられるのだ!
ということで、ここまでの説明からわかる通り、食品メーカーは満腹感を感じるタンパク質や質の良い脂質、食物繊維を含まない食品を作り、我々の食欲をコントロールしているのだ!
よって、糖質や質の悪い油が多いジャンクフードを食べ続けている限り過剰な食欲は収まることはないだろう。
食品メーカーの罠
ここまで、糖質や脂質、グルテンなどの依存性、中毒性について説明してきた。
また、タンパク質や食物繊維が少ない食べ物は満腹を感じにくいとうことも説明した通り。
ここで重要なことは、食品メーカーはこれらの事実を知っていて商品開発をしているということ。
つまり、スナック菓子や菓子パンなどの超加工食品は、質の悪い油と質の悪い糖質を掛け合わせてつくることでわたしたちが満腹感を感じず、また食べたくなる『やめられないとまらない』という負のスパイラルにハマるように計算されつくしているのだ!
ではなぜ、そのようなことをするのか?
その理由は簡単。
わたしたち消費者を糖質や脂質の中毒にして、自社の商品をもっと買ってもらうためだ!
だから、メーカーは我々の健康のことなどまったく考えていない。
そして、小麦や異性化糖、質の悪い油を利用したスナック菓子やファストフードなどは、メーカー側がコスト削減のために低品質の材料を使うことも関係している。
普通に考えたらわかると思うが、肉や魚などのタンパク質の原材料よりも、小麦やとうもろこし、じゃがいも(特にアメリカやカナダ産の遺伝子組み換え作物)のような穀類の方が断然低コストである。
だから、メーカーはこぞってこのような粗悪?な低コストの原材料を使って、低価格な商品、そして依存性、中毒性のある商品を開発してわたしたち消費者がずっと買い続けてくれるように仕向けているのだ。
このような理由から、菓子パンやスナック菓子、カップ麺、フライドポテト、ドーナツ、コンビニ弁当、その他お惣菜などの超加工食品ばかり食べていると依存性が高くなりやめられなくなるという負のスパイラルにハマってしまう。
なので、糖質依存や脂質依存、特にジャンクフード依存を治したいのであれば、麻薬中毒やアルコール中毒と同じく『超加工食品から一定期間距離を置くこと』がとても重要になってくる。
これができないと、いつまでたってもジャンクフード、メーカーの思いのままだ!
ドカ喰いをやめる方法
さて、さんざんドカ喰いがやめられない理由について話してきたが、ここからは実際にドカ喰いをやめるにはどうすれば良いのか?について説明していく。
ドカ喰いを方法は次の5つ。
- ジャンクフードをやめる
- 主食を変える
- タンパク質や良質な油、食物繊維をしっかり摂る
- カーボラストを徹底する
- たくさん噛む
以下、順に解説していくぞ。
ジャンクフードをやめる
まずはスナック菓子や菓子パン、ファストフードなどのジャンクフードをやめる。
その理由は、これまでにさんざん説明してきたのでいまさら説明の必要はないだろう。
ジャンクフードは依存性が高く満腹感を得ることができない。
さらに、太りやすく健康被害も出るので絶対にやめた方がいいぞ!
主食を変える
ドカ喰いをやめるためには、小麦や白米などの精製糖質中心の食生活を改めることも重要だ。
主食を白米から玄米やもち麦、オートミールなどに切り替えることをオススメする。
玄米やもち麦、オートミールには食物繊維が豊富んい含まれているため満腹感を得られやすい。
また、しっかりとした歯ごたえがあるので食べ応えがあり、あとにも説明するが咀嚼回数が必然的に増えることで満腹中枢を刺激して食べすぎを防ぐことにつながるのだ。
そして、もち麦やオートミールには水溶性食物繊維がたくさん含まれているので腸活にも最適!
ドカ喰いをやめるだけでなく、健康のためにも主食を玄米やもち麦、オートミールに変えることをオススメするぞ!
タンパク質や良質な油、食物繊維をしっかり摂る
ドカ喰いをやめるためには、タンパク質や良質な脂質がカギを握ることは先に説明した通りだ。
つまり、新鮮な魚、肉、卵などをしっかりと食べることがとても重要なのだ。
また、食物繊維を補うために野菜たっぷりの味噌汁やなべ料理も良いだろう。
そして、使う油はエキストラバージンオリーブオイルやえごま油など低温圧搾抽出の物にする。
間違ってもキャノーラ油やサラダ油は使わないでくれ!
あと、揚げ物や炒め物などの高温の加熱調理にはラードか牛脂がオススメだ!
ラードや牛脂は飽和脂肪酸なので、加熱してもほとんど変質しないからだ。
※AGEの観点から、高温調理はあまりオススメしないが、月に1〜2回の嗜好品としてトンカツなどを楽しむのは良しとする。
タンパク質や良質な脂質、食物繊維をしっかりと食べることで満腹感を得ることができ、ドカ喰いをやめることができるようになるだろう。
カーボラストを徹底する
ここからは『食べ方』の話だ。
ご飯を食べるときはカーボラストを徹底すること!
つまり、ごはんやパン、麺類などの糖質が多い食べ物を最後に食べるということだ。
こうすることで、必然的にタンパク質や良質な脂質、食物繊維をしっかりと食べた後にご飯を食べることになる。
すると、すでにある程度お腹がいっぱいになっているので主食の量を減らせるというワケだ!
また、先にタンパク質や良質な脂質、食物繊維をしっかりと食べることで急激な血糖値の上昇を抑えることができる。
つまり、インスリンの節約ができるので太りにくくなるのだ!
糖質を食べるならぜひ、カーボラストを徹底してみてくれ!
たくさん噛む
実は、咀嚼回数を増やすだけでドカ喰いを防ぐことができる。
ひとくちで30回以上しっかりと噛む!
たったこれだけだ!
たくさん噛むことで満腹中枢を刺激することができるので、噛めば噛むほど満腹感が得られてドカ喰いしなくなるのだ。
ここでのポイントは『ひとくちをなるべく少なくすること』。
あまりにたくさんの食べ物を口に入れてしまうとしっかりと噛むことができず、かえって咀嚼回数が減ることがあるからだ。
また、しっかりと噛まずに飲み込んだ食べ物は栄養の吸収がしっかりとできなくなるため、満腹感が得られにくくなる。
なので、あまり大口にならないように気を付けて欲しい。
あと余談だが、ひとくちで30回以上噛むだけで1年間で約1.5kgのダイエットに成功するという話もあるようだ。
ただ噛む回数を増やすだけなら、今すぐ誰でもできるので、ぜひチャレンジしてみて欲しい。
まとめ
以上、『ドカ喰いがやめられない2つの理由とその対策とは?』いかがだっただろうか?
わたしたちがドカ喰いをやめられないのは、単に意志が弱いとかの理由ではなく食品業界によって仕組まれた『罠』にかかっていることが理解できたのではないだろうか?
スナック菓子や菓子パン、ファストフードなどのジャンクフードを食べれば食べるほどドカ喰いはやめられなくなってしまう。
しかし、ジャンクフードをやめて、タンパク質や良質な脂質、食物繊維をしっかりと食べること、そして食べ方を少し工夫するだけで簡単にドカ喰いをやめることができるようになるのだ!
ついつい食べ過ぎてしまうという人は、ぜひこの記事を熟読して理解を深めて欲しい。
ジャンクフードをやめればドカ喰いをやめることができるようになるだけでなく、結果的に健康も手に入る!
また、間違いなくダイエットにも成功するだろう!
ということで、ドカ喰いをやめて健康になりたい、痩せたい人は早速今日から実践してみてくれ!